
全国有数の水揚げを誇る「気仙沼市魚市場」や気仙沼大島に渡るフェリーの発着所がある気仙沼港臨海エリア。東日本大震災による津波で大きな被害を受けましたが,仮設の商店街や屋台村がいち早く立ち上がり,海産物販売店や飲食店が軒を並べる海鮮市場「海の市」も再開しています。四季を通じて大型漁船の係留風景が見られ,天然温泉の入浴施設を備えたホテルが立地しているなど気仙沼観光の核となるゾーンです。
唐桑半島の海岸線は、北部の大理石海岸地区、三陸復興国立公園の景勝地のなかでも名高い「折石」のある中部の巨釜半造「折石」地区、そして南の御崎に分けられ、太平洋側は荒波が海岸線を洗いダイナミックな景観が続きます。また西側の海岸は、唐桑瀬戸とも呼ばれ、さまざまな養殖がおこなわれる恵みの海になっています。
気仙沼港から船で約25分。気仙沼湾に浮かぶ気仙沼大島は“緑の真珠”とも呼ばれる周囲約24kmの美しい島です。地引網、シーカヤック、海水浴、釣り、養殖いかだ見学など、四季折々の自然の中でさまざまな体験ができます。国指定天然記念物の貴重な鳴砂の浜「十八鳴浜(くぐなりはま)」や亀山山頂から望む太平洋や唐桑瀬戸の光景は一見の価値があります。
三陸復興国立公園の南端、岩井崎はペルム紀化石産地の標準地のひとつ。2億5千万年前のサンゴや有孔虫を含んだ石灰岩が波に洗われ現在の奇観を形成しています。震災によって奇跡的に表れた竜の松、ダイナミックに潮を噴き上げる潮吹岩の付近には、江戸時代に活躍した郷土出身の第9代横綱「秀ノ山」の銅像が立っています。
気仙沼市街地から南に位置する本吉エリア。海岸線沿いは被災からの復旧作業が行われ、道の駅大谷海岸と農林水産物直売センターが営業を再開。内陸部には平泉の黄金文化を支えた大谷鉱山の歴史を伝える資料館、そして太平洋を望むことのできる52haの丘陵地に広がる緑豊かな放牧場「モ~ランド・本吉」があります。
