ブックメーカーには、ブックメーカー独自の賭け方がある。
ブックメーカーを楽しむためには、ブックメーカーの基本的な賭け方を知っておく必要がある。
ブックメーカーの初心者は「賭け方が複雑なのでは」だとか「オッズの選択の種類が多すぎてどうにもとっつきにくい」という人も多いかと思う。
だが、ブックメーカーを楽しむためには、ブックメーカーの複雑なやり方だとか、多数オッズの把握などは、それほど必要ではない。
というより、ブックメーカーを相当やりこんでいるプレイヤーであっても、すべての賭け方を知っている人やオッズを把握している人はほとんどいないという現状がある。
ブックメーカーのやり方は、基本の賭け方をおおまかに覚えておくだけで十分だ。
おさえておくべき基本の賭け方に関しては、ブックメーカーはそれほど複雑ではなく、むしろシンプルで簡単だとさえいえる。
今回は、ブックメーカーのやり方の「基本中の基本」と、「これだけ抑えてればひとまずオッケー」な賭け方について紹介していくことにしよう。
ブックメーカーの賭け方の基本的な流れについて
ブックメーカーの賭け方の基本的な流れは「4つのステップ」で構成されていて、この「4つのステップ」を「1ゲーム」として、勝負を重ねていくことになる。
ブックメーカーの「1ゲーム」の流れは、以下の通りだ。
- 試合を探す
- オッズの選択
- 賭け金の入力
- ベットの確定
この流れはブックメーカーの賭け方を、極限までシンプルにした形である。
ここでいう「賭ける試合」だとか「オッズ」、「賭け金」や「ベット」などが多岐にわたることがブックメーカーの特徴である。
選択肢が多岐であるためにブックメーカーのやり方に対して「複雑」「難しい」というような先入観が生まれがちなのだが、基本を還元してみればこれ以上はないほどに単純な流れだ、ということがよくわかるだろう。
賭ける試合を決定するまでの流れ
ログインしてブックメーカーの画面を開くと「スポーツ(賭けのジャンル)が一覧として、競技ごとに分類されているので、まずは「自分が遊びたいスポーツ(スポーツ以外のジャンルでももちろんOKだ)」を選ぼう。
「スポーツ」を選択したあとは、「どの国の試合か」「その国のどの大会か」「その大会のどこの試合か」という風に聞かれて、選択に応じて「試合の絞り込み」が行われていく。
例えば、プロ野球の試合に賭けたい場合は「野球→日本→パ・リーグ」というように選択していって、その日「パ・リーグ」で開催される予定の試合を選択すると、そのパ・リーグの試合の勝敗などをめぐる「オッズ」が表示される。
この「賭ける試合の決定」までは、おそらく誰でも迷わずにたどりつけると思う。
肝心なのは、そのあとの「オッズの選択」と「賭け金の入力」だが、それを理解するうえで、はじめて「賭け方の基本」の知識が必要となってくる。
ブックメーカーの基本的な賭け方3選
「オッズの選択」と「賭け金の入力」の段階に進むにあたって、まず絶対に覚えておきたい「基本的な賭け方」が3種類あるので、まずはこの3種類の賭け方をしっかり覚えよう。
ブックメーカーで「賭け」をするために覚えておきたい「基本的な3種類の賭け方」は以下になる。
- 勝敗予想オッズ(マネーライン/マッチベッティング)
- オーバーアンダーオッズ
- ハンディキャップオッズ
ブックメーカーの楽しみ方は「カスタマイズ」的なところがあるため、選択肢の組み合わせはプレイヤーごとによって違ってくるのだが、この「基本的な3種類の賭け方」をまずしっかりと抑えておけば、いますぐにでも「ブックメーカーの醍醐味」にダイレクトに参加することができる。
さっそく、この基本的な賭け方の特徴を、それぞれに見ていくことにしよう。
勝敗予想オッズ(マネーライン/マッチベッティング)とはどんな賭け方か
ブックメーカーで選べるオッズのなかで、もっともシンプルでわかりやすく、代表的でもあるのがこの「勝敗予想(マネーライン/マッチベッティング)」という賭け方だ。
これはその名の通り「勝敗」を予想するオッズで、「勝負」が発生する対戦系のスポーツであれば、ほぼすべての競技でこのオッズに賭けることができる。
勝敗予想(マネーライン/マッチベッティング)の賭け方は、ブックメーカーのなかでもっとも簡単で、「勝つ方に賭ける」というものだ。
ちなみにサッカーなどの「引き分け」が発生するスポーツの場合は、この「勝敗予想」は「1×2(ワンバイツー)」と呼ばれる形式になり、「勝ち/負け/ドロー」の3択から予想をするオッズに変更される。
ブックメーカーは「試合前から試合中(締め切り)」までたえずオッズが変動していて、「自分が賭けたタイミング」でのオッズが「確定オッズ」となる。
「勝敗予想」は単純な2択(3択)かと思われるかもしれないが、この「オッズ変動」のタイミングを選ぶという「時間的な要素」が入ってくることで、単純な2択ではなくて流動的な無数の選択肢になるところにブックメーカー特有のおもしろさがある。
ブックメーカーの初心者には、まずしばらくは「基本的な賭け方」のなかでも最も単純なこの「勝敗予想」を繰り返して、「ブックメーカーでオッズを選ぶタイミング」のコツやおもしろさをつかんでいくことをオススメしたい。
オーバーアンダーオッズとはどんな賭け方か
オーバーアンダーオッズは、わかりやすくいうならば「スコアを予想するオッズ」である。
賭けの対象となる試合の、数値にまつわる結果が「上回る」のか「下回る」のかを判断し、そのスコアの「オーバー/アンダー」に賭け金を入力してくのが、このオーバーアンダーオッズだ。
たとえば、「そのサッカーの試合でのすべてのゴール数」という要素で賭けを行う場合は、試合全体のなかで「何点以上か」「何点以下か」という選択肢の一覧が出ており、それぞれのオッズが変動している。
この場合、「試合の勝ち負け」ではなく「ゲームの中の総ゴール数」が賭けの対象となるので「ひいきのチーム」と関係なく賭けられたりするのがオーバーアンダーオッズの魅力だろう。
オーバーアンダーオッズは、その競技ごとに無数の選択肢とオッズが用意されているため、その「スポーツの特徴」を知っている人間であれば「こんなものにも賭けられるのか」という楽しみ方もできる。
さきほどサッカーの場合として「総ゴール数」を例として出したが、サッカーであれば「コーナーキックの数」や「イエローカード/レッドカードの数」なんかも賭けの対象となり、オッズが用意されていたりする。
基本的には「上下の2択」のオッズであり、「賭け方の難易度」は「勝敗予想オッズ」と同じくらい簡単であるため、こちらも初心者にオススメの賭け方だ。
ハンディキャップオッズとはどんな賭け方か
ハンディキャップオッズは、実力差などがある場合にハンディキャップとして「プラス/マイナスの数値」を加味した状態でオッズを出し、結果を予想していく賭け方だ。
と、このように説明されたところで「何を言っているかわからないのだが」となる初心者も出てくるだろう。実際、このあたりからブックメーカーの賭け方は少しばかり難しくなる。
強豪チームAと弱小チームBが試合するとしよう。ここでは「強豪チームAの勝利」はほぼ確定くらいの実力差があると考えてもらいたい。
ここで「強豪チームA」の横に「(-1.5)」と書いてある場合、これが「ハンディキャップ」となり、「強豪チームは1.5点以上の差をつけて勝利しなければ、オッズの的中とはならない」というオッズになる。
その試合で強豪チームAがもし弱小チームBから「1点」しか取っていなかった場合は、仮に「強豪チームA」が勝っていてそれに賭けていたとしても、「的中」にはならない。
これがハンディキャップオッズの基本だ。ハンディキャップは「得点差」のときもあるし、前述のサッカーのように「コーナーキックの数」などの諸要素でハンディキャップが設定されることもあり、これもまた多種多様で、果てしない選択肢がある。
「実力差がある試合」などの場合、「低オッズ」の勝ち確定の試合などになりがちだが、ハンディキャップオッズを利用すれば「安牌の試合」が「予想不能な試合」となり、オッズの変動もよりダイナミックになり、高配当が狙える、というメリットがある。
「勝敗予想オッズ」や「オーバーアンダーオッズ」に慣れたら、ぜひともハンディキャップオッズに挑戦し、より奥深いブックメーカーの世界に足を踏み込んでみてほしい。
ブックメーカーの応用的な賭け方マルチベット
基本の賭け方にある程度慣れてきたら、ブックメーカーの応用的な賭け方である「マルチベット」にも挑戦すると、よりブックメーカーを楽しむことができるだろう。
先ほどまで紹介していた3つの基本の賭け方は「シンプルベット」と言われている賭け方で、「1つのオッズに賭ける」という共通点を持っている。
これから紹介する「マルチベット」は、「複数のオッズの組み合わせで賭けていく」という賭け方で、シングルベットよりやや難易度があがるが、コツをつかめばシングルベットより複雑なオッズの賭け方で高配当を狙うことができるため、ブックメーカー中級者以上にオススメの賭け方だ。
今回は、マルチベットの方法のうち「アキュムレーター」と「パーミュテーション」という二つの賭け方を紹介することにしよう。
アキュムレーターとはどんな賭け方か
アキュムレーターは「複数の予想を同時にすべて的中させる」というマルチベットの方法だ。
「A対Bの試合」と「C対Dの試合」があった場合に、その2試合の勝敗予想オッズを選択し、その2試合の予想が同時に的中すれば「アキュムレーターでの勝利」ということになる。
2つのオッズに賭ける場合はダブル、3つのオッズに賭ける場合はトリプルとなり、フォーフォールド(4つ同時)、ファイブフォールド(5つ同時)と、段階的に難易度が高くなる分、「同時的中」に成功した場合の配当も高くなるのがアキュムレーターの特徴である。
アキュムレーターという賭け方を利用するメリットとしては「低オッズの試合を組み合わせることで、低オッズではなくすることができる」ということが挙げられる。
アキュムレーターは基本的にはシングルベットの応用となっているため、シングルベットにある程度慣れたプレイヤーならば、それほど難易度を感じることなくシステムを理解することが可能であるはずだ。
システム自体は「ハンディキャップオッズ」より簡単であるので、難しいのは「オッズを同時に的中させること」になるだろう。
パーミュテーションとはどんな賭け方か
パーミュテーションは3試合以上の試合に同時にベットし「賭けの一部だけ」でも的中すれば配当が発生するというマルチベットの方法だ。
複数賭けをした「賭けの一部」だけが的中すればいいということで、パーミュテーションはアキュムレーターよりもやや的中の難易度が下がったマルチベットの方法になっている。
パーミュテーションは難易度が下がるものの、賭け方によっては賭け金がアキュムレーターより高くなる傾向があり、負けた場合の損失額が大きくなる可能性もあるので注意が必要だ。
「的中の難易度」をとるか「配当の難易度」をとるか、によってアキュムレーターとパーミュテーションを使い分けたり組み合わせるのがマルチベットのコツである。
ブックメーカーのやり方・賭け方まとめ
- 賭ける競技が違っても賭けの流れは共通している
- シングルベットはブックメーカーのすべての基本
- マルチベットは高配当が狙える応用の賭け方
ブックメーカーのやり方、基本的な賭け方や、応用的な賭け方のまとめは以上だ。
ブックメーカーのやり方は、これ以上にさらに多岐に広がっているが、ひとまずは、今回紹介したシングルベットとマルチベットのシステムを理解していれば、ほとんどのオッズに賭けることができる。
俺自身、自分が選択していない競技などがあるため、「未知のオッズ」があることは否めないし、冒頭にも書いたようにすべての賭け方、すべてのオッズを把握しているプレイヤーのほうが少ないので、その点は安心してブックメーカーを楽しんでほしい。
むかしゲームの攻略本などで、ラスボス前あたりで攻略本が終わってしまい「ここから先はキミ自身の眼で結末を確かめてほしい」と投げ出されることがあったが、ブックメーカーの攻略も、それと少し似たところがある。
選んだ競技ごとに楽しみ方や結末が違うのがブックメーカーの醍醐味だ。
俺ができるのは「基本」についてのレクチャーだけであり、「あなた」だけに用意されている「結末」は、自分自身で開拓し、自分自身の眼で見なければならない。
シングルベットとマルチベットをマスターし、前人未到のあなただけのブックメーカーの景色をぜひとも眺めてほしいと思う。