ブックメーカーには予想がしやすい試合というのがあって、そういう試合を狙い撃ちしていけばかなりの高確率で勝つことができる。
勝つことができる、というより、「勝ちすぎる」ということが起こるくらいには、勝ててしまうのがブックメーカーのおもしろいところだ。
俺が競艇をやめてブックメーカーで確実に金を増やしていくと考えた一つの理由として「ブックメーカーの勝ちやすさ」があることは疑えない。
だが、ブックメーカーは「勝ちすぎる」ことによって、ペナルティとしてアカウントの凍結や規制がされることもあるため、注意が必要だ。
もちろん、まっとうな賭け方で勝ち続けた場合なら問題がないが、「ブックメーカーの勝ちやすさ」を利用した狡猾な賭け方を繰り返し、勝ちすぎた場合に凍結や規制の憂き目にあう、ということである。
そこで、今回は、ブックメーカーで凍結、規制の対象となる賭け方を見ていきながら、「ブックメーカーのルールに則って勝ちすぎる方法」を探っていくことにしよう。
ブックメーカーのペナルティについて
ブックメーカーは「利用規約に違反しているユーザー」や「不自然な賭け方をしているユーザー」に対して、ペナルティとして規制を行っている。
ブックメーカーが違反をしたユーザーに科すペナルティは、以下の3種類となる。
- マックスベット規制
- キャッシュアウト規制
- アカウント凍結
「マックスベット規制」は「賭け額の上限の制限」というペナルティ(出金は可能である場合が多い)、「アカウント凍結」はその名の通りアカウントが凍結されてしまい、入金や賭け自体ができなくなるという最も重いペナルティだ。
「規制」は賭け方の改善や利用態度によって解除される可能性があるが、アカウント凍結になった場合は「永久凍結」であり、解除不可能である。
この3種類のペナルティのうち「キャッシュアウト規制」というのは「キャッシュアウトの利用が制限される」というペナルティだが、これに関しては「キャッシュアウト」がわからないと、何が制限されることになるか、いまいちイメージがつかめないだろう。
ブックメーカーにおけるキャッシュアウトとは?
キャッシュアウトとは、「賭けが成立したあと、賭け金を試合の結果が出る前にキャンセルして払い戻す」というブックメーカー特有の「キャンセル機能」のことだ。
キャッシュアウトは、おもに「損切り」や「利益確定」の戦略として利用できる機能で、試合の結果が確定するまでの展開を見ながら「賭けが当たるかどうか」を判断し、賭け金の一部、あるいは全額を、試合の途中で払い戻すことができる。
これはかなりありがたい機能だが、もちろん、すべてのベットでキャッシュアウトができるわけではないし、明らかに「負け」が濃厚な試合などの場合はキャッシュアウトは早々に締め切られて、利用することができない。
あくまで「どっちに転ぶかわからない試合」でのみキャッシュアウトの権利がある、といったところだ。
ブックメーカーは試合中に「オッズ」が変化する。キャッシュアウトは、オッズの変化」によって、賭け金の払い戻しも変化していく。
賭けた時点のオッズから試合中にオッズが下がった場合(勝ち筋が見えてきた場合)にキャッシュアウトを利用した場合は、「的中した場合に得られる利益の一部+賭け金」が手元に戻ってくる。
逆にオッズが試合中に高くなった(負け筋が見えてきた場合)でキャッシュアウトを利用すると、想定される負けの見込みに応じて「賭け金の一部」が回収される。
まあ、ほかにも複雑なことがいろいろとあるが、おおまかにいうと「キャッシュアウト」というのは、こういう機能だ。
で、「キャッシュアウトの制限」というのは、このプレイヤーにとってはかなり有利な機能であるキャッシュアウトの利用に制限がかかるワケだから、「なかなか厳しいペナルティだ」ということが理解できるだろう。
ブックメーカーで規制がされる可能性がある行為
ブックメーカーでペナルティとして規制がされる可能性がある行為は、以下のものが考えられる。
- 低オッズに対する高額ベットの繰り返し
- ブックメーカーで転がし(投資的行為)をする
- ディレイベットをおこなう
- アービトラージベットを繰り返す
- 複数端末で同時にログインする
- 複数のアカウントを作成する
- 登録情報と違うクレジットカードを使用している
これらの行為が一応は「規制」の対象行為とされている。とはいえ、これ以外にも何かしらの「規制」の対象の行為があることも考えられるため、注意されたい。
というのも、ブックメーカーはアカウントの規制や凍結に対しては「ユーザーに理由の説明をすることがない」ため、「自分がしたことの何が原因で規制があったか」をユーザーが正確に知ることはできないのだ。
基準はあくまでブックメーカー側にあり、ここで羅列した行為以外でも「不自然だ」とブックメーカー側に判断される行動があった場合は、規制や凍結の対象になりうる。
たとえば、あるブックメーカーでは「ギャンブル依存症」に関するアンケートで「依存症」と判断されただけでアカウントが規制された、という報告もある。
ブックメーカーのペナルティの基準はブックメーカーという「神」だけが知る領域が含まれているし、開発される悪質行為などに応じて日々基準が変わり続けているということは理解しておこう。
そのうえで、上記に列記した行為は「ペナルティが科せられると判断してまず間違いないだろう」とブックメーカー利用者のあいだでのコンサンセスを得ているものなので、ここからは、それらの行為とその問題点を具体的に見ていくことにしよう。
低オッズに対する高額ベットの繰り返し
「低オッズに対する高額ベットの繰り返し」は、もっともわかりやすい「勝ちすぎること」に対するペナルティだ。
ブックメーカーでは「賭けた時点で勝ち確定」ともいえるような低オッズの試合があり、勝利金は微々たるものではあるものの、これらの低オッズに賭け続けていれば「負ける」ということはほぼ起こりえない。
もちろん、低オッズの試合に「一回だけ賭けただけ」ならば問題はないのだが、そういった安牌の試合だけを狙い撃ちして高額ベットを繰り返してかなりの利益(数十万円以上)を稼いだ場合、規制の対象になる可能性がある。
このペナルティを避けるためには「勝ちすぎる」ことを避けることが重要で、「低オッズの試合はたまに賭ける」「連続して賭けない(間をはさむ)」という風に賭けていくことが規制対策になるdろう。
ブックメーカーで転がし(投資的行為)をする
「転がし」というのは「勝利で得た払い戻し金を次の賭け金として利用し、雪だるま式に軍資金を増やしていく」という投資的な考えの賭け方だ。
「転がし」は基本的にはギャンブルで成功することがなく、たとえば、競艇などのギャンブルでの「転がし」はたいていは失敗する。「勝ち確定」がハッキリせず、うまく転がすことができないからだ。
だが、前述したようにブックメーカーに関しては「低オッズの試合」という「ほぼ勝ち確定の勝負」がある。これをうまく利用すれば、ブックメーカーでは「転がし」が簡単にできてしまう。
「転がし」は先ほどの「低オッズに高額ベットの繰り返し」との組み合わせになっていて、「確実な勝利」で得た軍資金を使って次の「勝ち確」に賭ければ、論理的には「雪だるま式」に着実に利益を増やしていくことができる。
「転がしがしやすい」というのはブックメーカーにとっては「アキレス腱」「弱点」であるため、この行為にペナルティが科されるのは当然であるといえるだろう。
ディレイベットをおこなう
ディレイベットというのは「現地での観戦」と「ベット画面」を組み合わせて、その時差を利用して行うベットのことだ。
リアルタイムで物事が進行していく「現地での観戦」と「ベット画面」にはタイムラグがあり、ほんのわずかな違いでしかないとはいえ、「試合の勝敗が左右される決定的なタイミング」は「現地の観戦」のほうがより早く受け取りやすい。
ブックメーカーは「試合中のベット」や「キャッシュアウト」が可能なので、現地観戦をしてディレイベットを行えば、利益も損失もある程度は効率的に操作することができる。
だが、このディレイベットも繰り返しおこなって勝ちすぎると、ブックメーカー側に「不自然」と判断されて、規制の対象になる。
「ディレイベットの疑い」は利用規約のなかでも厳しく言及されていて、「アカウント凍結」という最も重いペナルティが科せられることが多いため、「やらない」という選択が賢明である。
アービトラージベットを繰り返す
アービトラージベットというのは、「2つ以上のブックメーカーを利用して、両方の勝利にベットする」という「両賭け」の方法だ。
ブックメーカーというのは、ブックメーカーごとに「試合のオッズ」が微妙に違っていたりする。
アービトラージベットはこの「オッズの差」を利用して「絶対にどちらかは勝つ」という賭け方をして、利益を得ていくという賭け方である。
アービトラージベットも、ブックメーカーの「弱点」を利用した確実に稼げる方法であるため、ディレイベットと同様に「不自然」を疑われた場合は規制の対象となる。
「勝ちすぎる」ことで考えられる規制はこのくらいになる。ここから先は「勝ちすぎる」のとは別に規制がかかるパターンを見ていこう。
複数端末で同時にログインする
同じアカウントに複数の端末で同時にログインをしていると、ブックメーカー側に疑惑をもたれ、規制の対象となる可能性がある。
パソコンやタブレットなどの複数端末での同時ログインに、何かしらの「不正」の気配が漂ってしまうことはどうしても否めない。
悪意や不正の意志がなくても「同時ログイン」という行為には規制の危険性が付随している。
前述したように、ブックメーカーの規制は「理由が伝えられない」ためあくまで推測の域を出ない話ではあるのだが、「同時ログイン」は不注意で起こってしまうこともあるので十分に注意してほしい。
複数のアカウントを作成する
ブックメーカーの利用規約では「複数のアカウントの作成」が禁止されているため、複数のアカウントを作成した場合は一発でアウトである。
これに関しては「推測の域」ではないので、もし意図的にやった場合は「自業自得」としか言いようがなく、擁護のしようもない。
登録時のミスなどで誤って複数のアカウントを作成してしまった場合は、カスタマーサポートに事情を説明して、アカウント凍結解除の交渉をするといいだろう。
登録情報と違うクレジットカードを使用している
ブックメーカーに登録している名義と、使用しているクレジットカードの名義が違う場合、「他人の金を使っている」と判断されて規制の対象になることがある。
この場合に規制されるのは「入金」であることが多く、マックスベット規制やキャッシュアウト制限、いきなりのアカウント凍結などはあまりない。
だが、入金ができないというのは、ブックメーカーで遊べないことを意味しているから、凍結とほぼ同じ状態である。クレジットカードの名義に間違いがないか、登録時にしっかり確認するようにしよう。
ブックメーカーの規制・凍結のまとめ
- 利用規約に違反すると規制の対象になる
- 不自然な勝利をしすぎると規制の対象になる
- 規制の理由が知らされることはない
ブックメーカーにおける「規制」に関するまとめは以上になる。
ブックメーカーは「勝ちすぎる」ことが可能なギャンブルなのだが、「勝ちすぎる」ことがそう簡単に許されているということではない。
むしろ、勝ちすぎることが可能であるがゆえに、ブックメーカーは「不自然さ」にはかなり敏感であると理解しておいたほうが賢明だろう。
アカウント凍結した場合は解除不能であるため、もうそのブックメーカーで遊ぶことができなくなる。こんな悲しいことは避けるにこしたことはない。
ブックメーカーは、利用規約をしっかり守って正々堂々と賭けるという「紳士的な態度」で楽しむのがベストだ。